ハーブ活用法

軟膏(バーム)

こんにちは。JAMHA認定ハーバルセラピストのmarrieです。
今日は、軟膏を作りましょう! とっても簡単で、お子さまにも安心して使えるやさしさです(*^-^*)

 軟膏とは?

浸出油(インフューズドオイル)とミツロウを混ぜ合わせたもので、バーム、クリームとも呼ばれます。市販の塗り薬と同じく、皮膚に塗布して使います。ハーブの脂溶性有効成分とミツロウの抗菌・保湿成分で、傷の治癒や日々のスキンケアに利用します。

材料

今日は、先日作ったセントジョンズワートとカレンデュラの浸出油に、ラベンダー精油を加えたものを作ります。

ミツロウ 5g
浸出油(セントジョンズワート&カレンデュラ)  25ml
ラベンダー精油 10滴

ミツロウと浸出油の比率は1:5が基本とされていますが、お好きな硬さで作っていただいてOKです。ミツロウを減らすか、浸出油を多くすれば、やわらかい軟膏になります。私はやわらかいテクスチャーが塗りやすくて好きなので、ミツロウ2g、浸出油28mlあたりで作ることが多いです。

また、成分の凝縮された精油は作用が強いため、肌に塗布する場合、1%濃度*1が上限とされていますが、軟膏は全身に塗布するわけではないので、多少滴数が多くても大丈夫です。

mlの計測には、メスシリンダーなんかがあると便利です。(ないよね。)

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作り方

①浸出油、ミツロウ、ラベンダー精油をビーカーに入れます。

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②鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら①を湯につけて湯せんします。

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③ガラス棒などでよく混ぜながら、ミツロウをすべて溶かします。ミツロウの融点は60~67℃で、溶けだすと一気に溶けきります。

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④ビーカーを湯から引きあげ、ガラス棒でかき混ぜながら粗熱をとります。

⑤粗熱がとれたら、保存容器に移します。

⑥完全に固まったら完成です。

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ミツロウについて

ミツロウとは、ミツバチが巣を作るために分泌するロウのこと。ビーワックスとも呼ばれます。抗菌、保湿作用があります。
精製されたものと未精製のものがあり、未精製のものは黄色で匂いも少しあるので、香りや色を自分でつけたい時は、精製されたものを用いましょう。

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軟膏にオススメのハーブ

カレンデュラ
すり傷、切り傷などのケガや皮膚のトラブルに。アトピー性皮膚炎にも。消炎、抗菌作用もあり。

セントジョンズワート
すり傷、切り傷などのケガや、月経痛に。消炎、鎮痛作用もあり、月経中の腰の痛みを緩和します。

ジャーマンカモミール
肌荒れ、皮膚炎などの皮膚のトラブルに。

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常温保存で、保存期限は3か月です。ラベルに日付を書いておきます。保存容器は遮光性のものを使いましょう。

湯せんで溶かして固めるだけの簡単作業です。硬さなど失敗しても、再度湯せんにかけて作り直せば大丈夫♪

今回作った軟膏は、カレンデュラの皮膚・粘膜の修復作用とセントジョンズワートの消炎、鎮痛作用に加え、やけどに効くラベンダーを使用しており、打ち身に、虫刺されに、ちょっとした擦り傷・切り傷に、軽いやけどに、月経痛にとオールマイティーに活躍する、まさに万能軟膏です。ラベンダーの香りが心を鎮め、使うたびにシアワセな気持ちになりますよ♡ 美容目的で使うなら、自分の好みの香りの精油を入れれば、お手入れの時間が楽しみになりますね。

以上、軟膏(バーム)についてのご説明でした。

t-katsumi.com

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*1:植物油の量を5で割ることで算出できます。例えば、植物油30mlなら、30÷5=精油6滴、植物油20mlなら、20÷5=精油4滴で1%濃度となります。