こんにちは。JAMHA認定ハーバルセラピストのmarrieです。
今日は、そろそろ土手などにお目見えするお馴染みの黄色いお花、ダンディライオン(タンポポ)をご紹介しましょう。
ハーブ・プロフィール(ダンディライオン)
学名 Taraxacum officinale
和名 セイヨウタンポポ
科名 キク科(キク科アレルギーの方は注意)
使用部位 根部、葉部
主要成分 イヌリン(多糖類)、苦味質(タラキサシン)、ミネラル(カリウム、カルシウム)
作用 強肝*1、利胆*2、解毒、健胃*3、緩下*4、催乳*5、利尿
適応 肝臓・胆のうの不調、消化不良、便秘
※胆道閉鎖、胆のう炎、腸閉塞の方は使用を控えてください。
ハーブ名のダンディライオンは、フランス語の「dent de lion(ライオンの歯)」。葉がギザギザしていてライオンの歯に似ていることに由来します。ダンデリオンとも呼ばれます。
日本のタンポポはガクが花びらにぴったりと沿っているのに対し、西洋タンポポはガクが下に反り返っているのが特徴です。西洋タンポポは外来種ですが、繁殖力が非常に強いため、今では国内のどこでも見かけますね。
肝臓にやさしい「ノンカフェインのヘルシーコーヒー」
ダンディライオンのティーは、「ノンカフェインのヘルシーコーヒー」と呼ばれ、タンポポ茶、タンポポコーヒーとして世界中で親しまれています。
が、コーヒー好きの方に聞くと、「コーヒーとは全く別物」とのことですので、あの味を期待して飲むと「…え??」となるかもしれません(^_^;)
ノンカフェインである上に母乳の出を良くしてくれるので、産前産後のママのコーヒータイムにピッタリ。
また、食物繊維イヌリンを含有し便通を良くしてくれるので、肌荒れ改善に役立ちます。カリウムの利尿作用でむくみの改善にも。
そして、ダンディライオンといえば、強肝・利胆ハーブとして有名です。強肝・利胆作用を持つのは苦味質(タラキサシン)。肝臓に良いハーブは、苦いものが多いのです。代謝・解毒(デトックス)を司る肝臓や胆のうの機能改善に役立ちます。ただし、胆管障害、胆のう炎、腸閉塞など、既に肝胆系に不調のある方は使用を控えてください。
ダンディライオンは、使用部位によって効能が違うハーブのひとつ。
強肝、利胆、解毒、健胃、緩下、催乳作用を期待するときは根部を、利尿作用を期待するときはカリウムを多く含む葉部を用います。
おすすめはソイミルクティー!
実はこのダンディライオン、煎り方によって味がずいぶん変わります。私のお気に入りは、グリーンフラスコさんのこちら。
生活の木びいきの私も、これだけはグリーンフラスコさんと決めています! 250gで3,888円(税込、2017年2月現在)。これは根の部分です。
で、飲み方なのですが、コーヒーなど苦味が不得意な私は、いつも豆乳ミルクティーでいただきます。本当は無調整豆乳が良いのでしょうが、甘党なので、調整豆乳でいただきます。ほんのりと甘くなってとても美味しいです。
お鍋に豆乳とダンディライオン適量を入れ(カップ1杯分でティースプーン3杯程度)弱火にかけ、お鍋のまわりがふつふつとしてきたら火を止めます。
ここでいただいても良いのですが、私はより成分を抽出するためと猫舌のため、ふたをして5分ほどおきます。そのあと茶こしでこしながらカップに注ぎます。
ココアパウダーやシナモンパウダーをふっても♡
香ばしい香りとやさしい甘味で最高(♡ˊ艸ˋ)♬*
牛乳でミルクティーでもOKですし、コーヒーがお好きな方なら普通にお湯で抽出しても美味しくいただけますよ。
活用法
ティーやチンキなど、主に内用で用います。
タンポポの季節は、すぐそこ。道端で可愛らしい黄色い姿を見かけたら、その素晴らしいパワーを思い出してあげてくださいね。
以上、ノンカフェインのヘルシーコーヒー、ダンディライオンのご紹介でした。