ハーブ図鑑

まるで魔法☆ あざやかな色彩変化が楽しめる「夜明けのハーブティー」 ウスベニアオイ

こんにちは。JAMHA認定ハーバルセラピストのmarrieです。
やはり息子の風邪をもらってしまったようです…のどが痛い(´Д`;) 今日はそんなのどの痛みを軽減してくれるハーブ、ウスベニアオイをご紹介します。

 

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ハーブ・プロフィール(ウスベニアオイ)

学名 Malva sylvestris
別名 マロウ、マロウブルー、コモンマロウ
科名 アオイ科
使用部位 花部
主要成分 粘液質(多糖類)、アントシアニジン(デルフィニジン)、タンニン
作用 皮膚・粘膜の保護、修復
適応 口腔・咽喉・胃腸の炎症、膀胱炎・尿道炎など泌尿器の炎症、肌荒れ

まず特筆すべき作用は、粘液質を多量に含み、皮膚や粘膜を保護してくれること。口腔→咽頭→胃腸、つまりティーを飲んで通るところに膜をはって保護し、刺激を緩和してくれるのです。これにより、風邪によるのどの痛みや咳を和らげます。 また泌尿器の炎症には、ただれたおしもに蒸気浴で用います。皮膚を修復してくれるタンニンを含むので、美肌効果も。市販のローションなどにもよく使われています。

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「夜明けのハーブティー」と呼ばれる幻想的なティー

もうひとつのウスベニアオイの大きな特徴は、その目の覚めるようなティーの色。「マロウブルー」という別名のとおり、青色から紫色の美しい色彩を楽しむことが出来ます。この青紫色は、アントシアニン色素(デルフィニジン)によるもの。色の鮮やかさは品質に比例するので、購入する際は、花弁の紫色が濃いものを選びます。
色は淹れ方によって微妙に変わります。下の2枚の写真は、それぞれ別の日に淹れたものですが、ハーブの量や温度など些細な加減で全く違う色になっています。二度と同じ青には出会えない、などと言われます。

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ポットにお湯を注いだ直後は非常に鮮やかな青紫色ですが、空気に触れることですぐに下の写真のように茶色に変色してしまいます。その間約1分間。あっという間なので、写真を撮るのも大変(笑)

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そして、この茶色のティーに、レモンスライスを浮かべたり、レモン液をたらすと、パッとピンクに染まります。これは液性がアルカリ性から酸性に変化するため。化学の実験みたいですね(笑)

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また、茶色のティーを氷にすると、鮮やかな紫色の氷ができます。これも、その日の加減によって優しい水色になったり、いろいろ。涼しげで、お客さまのおもてなしにピッタリ♪ 写真の氷には、出がらしの花びらを入れています。古くから、食用花としてサラダなど料理にも用いられていたようです。

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そして、この氷をカルピスに入れると、乳酸菌の作用で、カルピスが優しいピンク色に。いつものカルピスとはちょっと違った表情で可愛らしいですよね。お子さまにはとても喜ばれますよ。ただ単にアルカリ性→酸性に変化するっていうだけの話ですが、大人にとっては当たり前のことでも、子供たちにとっては魔法ですからね☆

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この一連の色の変化を、徐々に明けていく夜空に例えて、「夜明けのハーブティー」なんて呼ばれています。ロマンチックですよね(*´◡`*)

活用法・内用

のどの痛み、せき、胃の炎症などにハーブティーで用います。

活用法・外用

美肌効果を期待してフェイシャルスチームやハーバルバスなどで用います。肌荒れなどの皮膚のトラブルには湿布で。尿道炎・膀胱炎には蒸気浴で用います。のどの痛みにはティーのほか蒸気吸入でも。

 

うんうん、やっぱり風邪によるのどの痛みには、コレに限ります!

以上、魔法のようなあざやかな色彩変化が楽しめる夜明けのハーブティー、ウスベニアオイのご紹介でした。