前回の記事に続き、チョコレート『ノイハウス ワインペアリング』でのペアリングの様子をレポします。
今日は後半・赤ワイン編♪
ボンボンショコラの生みの親として知られる、ベルギーの老舗チョコレートメーカー ノイハウスが、ベルギーのレストランガイド Gault & Millau (ゴ・エ・ミヨ) のワインエキスパートと、ワインソムリエ Sepideh Sedaghatnia (セピデ・セダガートニア) とチームを組んで作り上げた6種類のチョコレートのセット。
ワインだけでなく、お茶を使ったミクソロジーティーも作ってみたよ!
アールグレイ
マンゴーピューレとアカシアハニーが入った濃厚アールグレイティーがフィリングされた、やわらかめガナッシュ。アールグレイの風味と酸味が感じられます。
説明では「ドライフルーツ、プルーン、リコリスやペッパー、チョコレート、バニラやグローブや少々のタバコ、イチジクや土の香りを持ち、厚みのある濃厚な赤ワインに最適。」とのことでしたので、手元にあった赤ワイン『ジュヴレ・シャンベルタン/ルイ・ノーダン 2017』でペアリングしてみました。
ナポレオンが愛したワイン『シャンベルタン』。ブルゴーニュ地方の名だたる赤ワインの中でもひときわ存在感のあるワインです。ベリーやシナモン、それにアールグレイティーの香りがあるので、うまくチョコレートともなじみました。チョコレートのアールグレイの風味がより際立ち、とてもおいしいです!
サフラン
ブラックベリー、サフラン、ローズマリー風味の濃厚なホワイトチョコレート。コロンビア産カカオ70%ガナッシュがフィリングされた、たっぷりと厚みのある味わいのガナッシュ。
「ストロベリー、ラズベリーやブルーベリー等の赤いフルーツの香りや、ほんのり花やハーブやペッパーの香りがする、軽めでフルーティーな赤ワインに最適。」とのことなので、ライトボディの赤ワイン風ミクソロジーティー(ハーブだけでなく果物などの食材や素材を組み合わせて作るノンアルコールドリンク)でペアリングすることに。
紅茶(キャンディ)、ローズレッド、ハイビスカス、ローズマリー、ブラックペッパー、トンカ豆、デーツ、マンゴー、アプリコット
華やかな花の香りを出すためにローズを入れたい! ローズは渋味成分タンニンを多く含有するので、タンニンの含有量が少ない紅茶キャンディをベースにします。キャンディはハーブやフルーツなど香りのある素材と合わせるのに適した紅茶葉なのです。
軽めの甘味はマンゴー、アプリコットといったドライフルーツで出して。
ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリーと同じタイプの芳香を含有するトンカ豆も入れてみました。
思った通り、トンカ豆とローズの甘い香りと、ブラックペッパーのシトラス系・フローラル系の香りが、ホワイトチョコレートの風味を引き立てます。大成功♡
スリーズ
ホワイトチョコレートとカシスカカオバターで仕上げたコスタリカ産カカオ64%チョコレートとチェリーがフィリングされたガナッシュ。
こちらも自作ミクソロジーティーでペアリングしてみます。
説明には「ブラックフルーツ、リコリス、スミレとイチジクやプルーン等のドライフルーツの香りや、更にバニラ、クローブ、ナツメグ、イチジクが香る厚みのあるスモーキーなワインに最適。」とありました。
厚みのあるスモーキーなワインということで、
芳香成分から分析すると、こんなものが合いそう。
- チェリー × シナモン、ローズ
- ホワイトチョコレート × ブラックペッパー
紅茶(ルフナ)、ハイビスカス、ローズ、バニラ、ブラックペッパー、シナモン、ナツメグ、クローブ、プルーン、イチジク、デーツ
スモーキーな風味としっかりとした渋味が魅力の紅茶ルフナをベースにして、フルボディの赤ワインのような重厚なティーを目指しました。
華やかな香りと渋味を足すためにローズを入れて。
バニラ、クローブ、ナツメグ、シナモンなどの個性的なスパイス類で、さらに香りに複雑さをプラス。
そしてプルーン、イチジク、デーツといった重めのドライフルーツで甘味をつけ、ずっしりとした質感を出しました。
甘酸っぱいけれど苦味もちゃんと感じられるガナッシュに負けない、存在感のある一杯です。
6粒のチョコレートでここまで時間をかけて楽しめるのは、才能だね☆
ほんとそれ。
今一番どハマりしているミクソロジーティー。これからもいろんな食材やシーンにペアリングして、技を磨いていきます。
前編(白ワイン編)の記事はこちら♡