こんにちは。JAMHA認定ハーバルセラピストのmarrieです。
名古屋市博物館でただいま開催中の、ビアトリクス・ポター生誕150周年ピーターラビット展に行ってまいりました☆ 今日はハーブのウンチクからちょっと離れて、世界一有名なうさぎピーターラビットと、その作者ビアトリクス・ポターが愛した湖水地方に思いを馳せたいと思います。
ピーターラビット。言わずと知れた、世界的大ベストセラー絵本シリーズですね。いたずら好きな仔うさぎピーターをはじめとする様々な動物たちが、大自然の中で繰り広げる物語です。その舞台は、イングランド北西部に位置する湖水地方。イギリスで最も美しいと言われるこの名勝の地は、今年世界遺産に登録されました。
絵本の作者は、ビアトリクス・ポター(1866-1943)。産業革命のさなか、ロンドンで生まれ育ちました。良家の子女として厳しくしつけられ、外で遊ぶことも許されず、内向的な性格だったようです。そんな彼女の唯一の楽しみが、生き物を観察して絵を描くこと。動物や植物だけが、彼女の友達でした。
彼女は16歳で初めて湖水地方を訪れた際、その景観にすっかり魅了され、毎年夏になると湖水地方で過ごすようになります。彼女はこの地の大自然を心から愛し、晩年はその自然保護活動に精を出しました。
ポターがロンドンから移り住んだ家、ヒルトップ。ポターの活動のおかげで、100年前の絵本の世界が、今でも当時のままに残されているんです! まるで物語の世界に迷い込んでしまったよう。今にもピーターがひょっこり顔を出しそうです(*˘︶˘*).。.:*♡
ロンドン留学の経験があるので、イギリスは私にとって第二の故郷なのです。滞在中はイギリス国内をあちこち旅しました。もちろん湖水地方にも。20年以上経った今でも、あの壮大な景色が、目をつぶるといつもまぶたの裏に浮かびます。
ヒルトップのそばにThe World Of Beatrix Potter Attractionというミュージアムがあり、絵本の世界が再現されています。そのショップで、絵本の全巻セットを購入しました。「何も旅行中に買わなくても…」と一緒に行った友人はドン引きしていましたが、私にとってはこの地で購入することに大きな価値がありました。ずいぶん古ぼけてきましたが、今でも私をわくわくさせてくれる大切な宝物。私の亡き後は、息子のお嫁さんに託したいのです(要らないかな…σ(^_^;))。
100年経った今でも、イギリス人が生まれた子供に一番最初に買い与える絵本だそうですよ。
シジュウ過ぎのおばちゃんがうさぎの絵大好きってどうなの??と言われそうですが、ポターは私が最も尊敬する画家のひとりです。
ピーターは世界一有名なうさぎですが、ポターの画家としての稀有な才能は、日本ではあまり知られていないように感じます。
これもイギリスで購入した、ポターの画集です。確かロンドン中の本屋を探し回った記憶が。1995年当時はネットが普及していなかったので、欲しいものは自分の足で歩いて探しました。古き良き時代ですね、わはは。
勝手に書籍の中身を掲載するのはNGなのは百も承知ですが、あまりにも素晴らしいのでチラッと。
今にも跳ね出しそう! 動き回る動物を、あらゆる角度からこんなにも正確に写し取るなんて、奇跡的だと思いませんか。彼女の絵は、タッチが柔らかいのに、力強くて生き生きとしているのです。
とにかく幼少時代から動物や植物が大好きだったポター。描く技術もさることながら、その観察眼が素晴らしい! うさぎだけでなく、昆虫、植物など様々なものを観察し、正確に描き出しました。
これは、大好きな1枚♡
シンデレラのカボチャの馬車がうさぎに!! 乗りたい! これで通勤したい!!
ヒルトップの窓辺から。100年前と全く変わらぬ景色という奇跡。この窓からの風景を愛でながら、ポターはピーターたちに命を吹き込んでいたのですね。
以上、世界一有名なうさぎピーターラビットと、その作者ビアトリクス・ポターが愛した湖水地方のお話でした。
次回は、ピーターラビット展のもようをレポします。もちろん展覧会オリジナルハーブティーもゲットしてきましたよ。どうぞお楽しみに♪