こんにちは。
ハーバリスト 高橋克弥です。
今日は、うさぎ薬草の白茶×ローズのブレンドをご紹介します。
前回の記事でご紹介した、Twitterのご縁で生まれたこのブレンド。
白茶の入手に手間取ったのも、楽しい苦労でした♪
茶心居さんで入手した白茶は、2種類。
白茶を代表する品種・白毫銀針(はくごうぎんしん)と、女性に大人気の月光白(げっこうはく)です。
茶心居さんで飲ませていただいた感じでは、ハーブとブレンドするなら、より優しい白毫銀針の方が適しているかなという印象でした。
ご依頼いただいた2525pon(ゆう)さんがとてもお優しい方ということもあり、今回は迷わず白毫銀針でブレンドすることに。
こちらが白毫銀針。
その名の通り、白い産毛に覆われた、針のような新芽だけを摘み取ったお茶。まろやかで、ふんわりと甘いのです。
その淡い甘味でそのままでも十分味わい深い白毫銀針ですが、ローズを加えることでより上品に。
使ったのは、高品質なパキスタン産のローズレッドペタル(薔薇の花びら)。白銀の中に赤が効いて、はっとするほどの美しさに。
配合は、試行錯誤を繰り返しました。
ローズを華やかに香らせたいけれど、多すぎるとローズの渋味が出て、せっかくの白茶の風味が消えてしまったり。
お湯の量や抽出時間によってもティーの風味、色味がめくるめく変化する繊細さ。茶葉って生きてるんだなぁと改めて感じました。
私がこれだと思う量、抽出時間をご提案し、あとはご本人のお好みで調整していただく感じかな…というところで完成。
フルオーダーメイドティーでも既成ブレンドティーでも、初めてお客様にお送りする時は、心臓が爆発しそうなくらいドキドキ。気に入っていただけるかな。きっと、美味しいと喜んでくれるだろう!って、不安と喜びが入り混じった気持ちなのです。
優しい2525pon(ゆう)さん。試飲をお送りすると、とても丁寧なレビューをくださいました。
1回分の茶葉で、抽出時間を変えて何度も楽しんでくださり、2525pon(ゆう)さんも、私と同じ気持ちでドキドキ♡ワクワクしながら飲んでくださったんだなぁと、嬉しくなりました(*˘︶˘*).。.:*♡
ふわっとローズの香りが漂い、エレガントで上品なブレンド。後からくるまろやかな甘味が、何より魅力です。
白茶とローズがお互いを引き立て合う、素晴らしいティーが生まれました。
こちらがもうひとつの茶葉、月光白。月の光に晒されて作られる神秘のお茶だそう。蜜の香りがする、プーアール茶樹で作られたお茶です。
そのままでいただくと、紅茶と緑茶の中間のような、渋味の少ない優しい優しいお味です。私好み♡
この白茶×ローズのコラボレーションがすっかり気に入ってしまった私。自分のリラックスタイムにもいただくようになりました。
月光白だけで抽出し、ローズの花びらをパラパラっと浮かべたり。
見た目にも可愛らしく、気分が上がります♡
そして、もうひとつ!!
この白茶のご縁で、実は、素敵な素敵な出逢いがあったのです。
私が茶心居さんで白茶をいただいていた時、一人のオシャレな女性が入ってきて、私の隣の席に座られました。オーナーの坪内さんと古くからのお知り合いのようで、何やらお話が盛り上がっています。
ふと目が合って、なんとなく私も会話にいれていただき(社交性バンザイ!)、その女性が経営するイベント会社の主催で、詩人・谷川俊太郎さんと、俊太郎さんの息子さんでピアニストの谷川賢作さんの、詩の朗読とピアノのステージがあると知りました。
その女性があまりにも素敵だったこと、長らく夜の外出をしていないこと、久しぶりに生きた芸術に触れたい気持ちなどなどが重なり合って、息子をばあばに預けて行ってみることに。
87歳とは思えぬステージでした。
おふたりのトークが親子漫才のようで、終始笑いっぱなし。
やさしいピアノの旋律にのった俊太郎さんの穏やかな朗読に、鳥肌が立ちっぱなし。
『鉄腕アトム』は賢作さんのピアノJAZZバージョンで、俊太郎さんご本人が歌ってくださって!! 涙が出ました。
仕事の後で疲れ果ててるし、おふたりのまったりとした心地よいお声で寝ちゃうかも…なんて思っていましたが、とんでもない!
何一つ聞き逃したくない、見逃したくないと思う、ほどよい緊張感。
感情と魂が揺さぶられる極上の2時間でした。
会場で購入した詩集とCD。白茶にローズを浮かべて、賢作さんのピアノを聴きながら、俊太郎さんの詩を読む。なんという贅沢。
1通のメールから始まった、奇跡のような優しさの連鎖。
こんな時代だからこそ、人と人のつながりを大切にしたい。
皆さんのおかげで、世界がぐっと広がりました。
ひとつひとつの素晴らしいご縁に、心から感謝いたします。
もう一度、みなさんに。
ありがとうございます。
白茶のバタバタ入手騒動はこちら↓
他にもあるよ! 素敵な中国茶の世界♡