こんにちは。JAMHA認定シニアハーバルセラピストのmarrieです。
ベトナム旅行に行った友人が、お土産にティーを買ってきてくれました♪ 今回は、ベトナムの蓮(はす)茶!
みんな、いつもありがとう~(´;ω;`)
ベトナム土産の定番・蓮茶は、別名「美人茶」とも呼ばれ、美と健康をサポートするお茶としてベトナムで古くから親しまれています。どんなティーなのか、さっそく飲んでみましょう。
蓮ってどんな花?
お寺の池などでよく見かける、蓮の花。慎ましいけれど華やかで、なんとも魅力的ですよね。今がちょうど見ごろの蓮。早朝に開花し、お昼ごろには閉じてしまいます。また、花びらが開き始めてから3日ほどで散ってしまうので、桜と同じで短命である点も、より美しさを引き立たせるのかもしれません。
地下茎はおなじみ、野菜のレンコン(蓮根)ですね。
花言葉は、「清らかな心」「雄弁」「神聖」など。凛とした姿に、よく似合っています。
インド原産の多年生水生植物で、仏教と大変かかわりの深い花です。
お釈迦様が座っていらっしゃるのは蓮の花の上。
極楽浄土に咲き乱れているのも蓮の花。
南無妙法「蓮華」経に出てくるのも、やっぱり蓮。(蓮と睡蓮を合わせて蓮華といいます。)
「一蓮托生(いちれんたくしょう)」という言葉があります。事の良し悪しに関わらず、仲間同士、行動や運命を共にすること。どちらかというとピンチの時に使われることが多いでしょうか。本来は、「良い行いをした者は、死後、極楽浄土の同じ蓮の花の上に生まれて身を託す」という意味の仏教用語です。
蓮は泥より出でて泥に染まらず
さてこの蓮の花、泥水の中に生え、それでも泥に汚されることなく、花言葉の通り清らかで美しい花を咲かせます。なんと、きれいな澄んだ水ではうまく咲かず、泥水が汚ければ汚いほど、大輪の花を咲かせるのだとか。
泥水の中から立ち上がってくる、清らかで気高い蓮。
蓮の花は「悟り」を意味します。泥=人生の苦難の中で立ち上がってこそ、人は成長し、悟りをひらくことができるのですね。
そんなお釈迦様の教えを感じながら、このティーを味わってみましょう。
蓮茶の種類、いろいろ☆
蓮茶は、ベトナム語で、trà sen。以下の3種類があります。
蓮花茶(trà hoa sen)…ロータスティー(Lotus Tea)。緑茶に蓮の花をまぜて香りをうつしたもの。
蓮葉茶(trà lá sen)…蓮の葉を乾燥させたもの。脂肪分解作用でダイエット効果があります。少し苦味あり。
蓮芯茶(trà tim sen)…蓮の実の芯(胚芽)部分を乾燥させたもの。自律神経を整えリラックス作用があり、睡眠の質を高めます。強い苦味あり。
蓮花茶は蓮の花フレーバーの緑茶、蓮葉茶と蓮芯茶は蓮そのものが使われているということですね。最もメジャーなのは蓮花茶で、お土産用に売られているのも、ほとんどが蓮花茶です。それぞれ味も作用も違うので、飲み比べたり、お悩みに合わせてチョイスするといいですね。3種をブレンドして売っているものもあるそうです。
今回友人が買ってきてくれたのは、こちら。お花の香りの蓮花茶です。パッケージも蓮らしくピンク色で可愛い!
伝統的な高級蓮茶は、早朝、開花直前の蓮の花を摘み取り、緑茶の葉を蓮の花の中に寝かせて蓮の香りをつけたものですが、現在は香料で香りづけをした安価なものが多いようです。
このティー(緑茶)で期待できる効能は、抗酸化、脂肪燃焼、中性脂肪減少、抗菌など。身体をサビから守り、若々しく保ってくれるティーです。
緑茶なので、60℃程度の低めの温度で抽出します。パッケージを開けた瞬間、立ち上がる華やかな蓮の香り。イランイランに似ています。オリエンタルでエキゾチック。ちょっぴりセクシーだけど清らかで、大好きな香りです。この香りで期待できる作用は、鎮静、健胃、解熱、血圧降下など。やはり心を静めてくれる香りなのですね。
主人の店で咲いた蓮。一輪連れて帰ってきてくれました♡
花屋さんのブーケにも蓮が入るようになって嬉しい♡ 鮮やかな黄緑色が元気をくれる。
世界三大美女のひとり楊貴妃も愛飲していたといわれる蓮茶。抗酸化効果、デトックス効果、ダイエット効果、美肌効果などなど嬉しい効果が目白押しで、まさに美人を作るお茶です☆ ベトナムの方って、アオザイの似合うスラリとした体形で、お肌がキレイな方が多い印象です。蓮茶を日常的に飲んでいるからでしょうか。
ちなみに、クレオパトラはローズとハイビスカスがお好きだったそう。小野小町は、やっぱり玉露かな?
以上、世界三大美人のひとり楊貴妃も愛した美人茶、蓮茶のご紹介でした。
蓮花茶のベース、緑茶についての詳しいお話はこちら↓
クレオパトラの愛したローズ、ハイビスカスについてはこちら↓