今日は、歯科領域に欠かせないハーブ「クローブ」をご紹介しましょう。
古くから、中国やインド、ヨーロッパなどで薬として重要な役割を果たしていたクローブ。
古代エジプトでは、その高い防腐作用・抗菌作用から、シナモンやクミンなどと共にミイラ作りにも用いられていました。
ハーブ・プロフィール(クローブ)
学名 | Syzygium aromaticum Eugenia caryophyllata |
科名 | フトモモ科 |
和名 | チョウジ |
使用部位 | 蕾 |
主要成分 | 精油(オイゲノール、β-カリオフィレンなど) フラボノイド、フェノール酸 |
作用 | 抗菌、鎮痛、局所麻酔、抗酸化、血行促進、防腐 |
適応 | 歯痛、口腔咽頭の炎症、消化器の不調、頭痛 |
薬臭さのある刺激的な香りとスパイシーな風味
ハーブ・スパイスとして用いるのは、枝についた未成熟のつぼみを茶色くなるまで乾燥させたもの。形が釘に似ていることから、フランス語で「釘」を意味するclouに由来しています。
その香りはスパイスの中でも最も強く刺激的といわれ、肉料理の臭み消しや風味づけに用いられます。またコンポートなどのフルーツを使った料理とも相性抜群です。
甘くスパイシーな独特のクローブの香りは「クリスマスの香り」とも言えるでしょう。
シナモンやオレンジと合わせて作るポマンダー(魔除けのポプリ)やグリューワインなど、ヨーロッパの冬の風物詩に欠かせないものとなっています。
クローブには強い鎮痛効果と抗菌効果があり、歯痛や歯肉炎、口臭予防に効果があると言われています。歯痛の時、乾燥したクローブを噛むと痛みが和らぎます。
歯科でも利用され、「歯医者さんのハーブ」とも呼ばれます。
クローブに含まれるオイゲノールは抗酸化作用に優れ、老化を防止し動脈硬化を防ぎます。
また、消化を促進して胃腸を整えたり、吐き気を抑えたり、身体を温めたりする効能があるといわれています。
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このクローブ、実は私の趣味トロッケンクランツ(ドイツ風木の実のリース)でも使いますよ。こちらです。
こんな風にボイロンと呼ばれるワイヤーでおめかしして使うことも。
トロッケンクランツでは、シナモンや八角、ジンジャーなど、他のスパイスもたくさん使います。
制作中は、集中するのでとっておきの瞑想タイムでもあり、スパイスたちの良い香りに包まれて、極上のリラックスタイムです♡
クッキング講師×ハーバリストのスパイスレッスン
今月、コーチ仲間でクッキング講師の丸山郁子さんと、コラボレーション企画やります!
本格バターチキンカレーとチャイのオンラインクッキング講座。
クッキング工程は、もちろん郁子さんにおまかせ。
私はカレーとチャイで使うスパイスたちの座学を担当いたしますよ~。
それから、参加者のみなさんには、私がブレンドした本格チャイセットもお送りします。ロンドン留学中(30年ほど前ですがね…)インド人のホストマザーが作ってくれた本場の作り方をご紹介しますよ~。
フォートナム&メイソン『ロイヤルブレンド』に、様々な有機スパイスをブレンド。フォートナム&メイソン『ロイヤルブレンド』は、チャイに適していると言われるアッサム&セイロンの王道ブレンドなのです。
カレーを煮込んでいる間は、こちらのチャイをいただきながら、楽しくおしゃべりしましょう。
はぁ~楽しみです♡♡♡
こちらの講座、まずは所属するコーチングスクール内で無料でトライ。
参加者さんたちのフィードバックをいただいた後、ストアカでみなさんにもご提供できたらと思っています。
ていうか、うまくいく気しかしない!(ポジ)
レッスンの様子は、またこちらのブログでご報告しますね~。
クッキング講師・丸山郁子さんが気になる方はこちらをご覧ください♡
ヨーロッパの冬の風物詩オレンジポマンダーの作り方はこちら♡
ホットワインについてはこちら♡