今日ご紹介するのは、スパイスの王様シナモン。
おなじみのウッディーでスパイシーな香りで、秋から冬にかけて大活躍するハーブです。
シナモンの魅力は、実は香りだけではありません。
様々な栄養素を豊富に含有し、美容面や健康面で女性に嬉しい効果がたくさんあるんですよ。
ハーブ・プロフィール(シナモン)
学名 | Cinnamomum verum Cinnamomum zeylanicum Cinnamomum cassia |
別名 | セイロンケイヒ セイロンニッケイ カシア チャイニーズシナモン |
科名 | クスノキ科 |
和名 | ニッケイ(肉桂)、ニッキ |
使用部位 | 樹皮 |
主要成分 | 精油(シンナムアルデヒド、オイゲノール) タンニン オリゴメリックプロシアニジン クマリン |
作用 | 抗菌、抗真菌、抗ウイルス、脂肪分解、血糖調節、消化促進、駆風 |
適応 | 食欲不振、消化不良、鼓腸、膨満感 |
注意 | シナモンアレルギーの方、妊娠中の方は禁忌 |
シナモンの歴史はとても古く、旧約聖書にも登場します。
その高い抗菌作用から、古代エジプトではミイラ作りにも使用されていました。
クリスマスのオレンジポマンダーも、いわばオレンジのミイラですね。
シナモンパウダーをたくさんふりかけ、同じく高い抗菌作用を誇るクローブを刺して、腐敗を防ぎます。
シナモンはアジア原産のハーブで、数千年前から伝統医学に用いられてきました。
樹皮を乾燥させたものを利用しますが、その樹皮の巻きあがった様子と素晴らしい芳香を称え、ギリシャ語で「巻く」という意味の「cinein」と「申し分ない」という意味の「amomos」という言葉が語源となっています。
シナモンの効能
体を温めて血行を良くし、身体機能全般を活性化します。
主要成分シンナムアルデヒドは、毛細血管を修復する作用を持ちます。毛細血管には、酸素や様々な栄養素を体の隅々に運ぶ役割がありますが、加齢やストレスなどによってボロボロになった毛細血管を若々しく蘇らせてくれるので、冷えの改善も期待できるほか、シミやしわ、たるみの予防などアンチエイジングにも役立ちます。
食欲不振や消化不良、お腹のはりなど、消化器系のトラブル全般にも効果を発揮します。
近年では、シナモンには血糖調整作用があり、インスリンの効果を向上させることが報告されており、2型糖尿病に有益であると言われています。
また、ダイエットの強い味方にも。脂肪燃焼のポイントは、体を温めて燃えやすい体づくりをすることですが、シナモンの体の内側から温める力は、数あるハーブの中でも群を抜いています。脂肪分解作用ももっていますので、甘い香りを利用してお砂糖代わりにシナモンを使えば、さらにダイエットに効果的ですね。
シナモンの香りには疲れた心を癒したり、気分を高揚させたりする作用もあり、アロマテラピーでも抑うつ状態や気分の落ち込みの解消に用いられています。(もちろんティーの香りを嗅いでいただくのでもOK!)
さらに、脳機能を高め、記憶力を向上させる効果もあると言われており、うさぎ薬草のこちらのブレンドでも使用しています。
一緒に摂ると効果倍増!な食材
りんご
胃腸の調子を整える効果のある組み合わせです。
こちらの記事でも、りんごとの相乗効果を楽しみました♡
牛乳
安眠効果が期待できます。こちらの記事では、同じく安眠効果のあるジャーマンカモミールとのハーモニーをご提案しています。
シナモンスティックでドリンクをサッとかき混ぜるだけでもシナモンの風味がうつり、深みのある味わいが楽しめて体が温まりますよ。
甘くスパイシーな香りで気分を盛り上げてくれるシナモン。ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。
魅力は香りだけじゃない! スパイスの王様・シナモンのご紹介でした。
オレンジポマンダーの作り方はこちら♡