こんにちは。ハーバリスト 高橋克弥です。
前回の記事でもチラッとお話ししましたが、月に一度、中国茶専門店『茶心居』の坪内さんに、中国茶を教えていただいています。
私は本物のド素人ですから、基本のキから。
坪内さん厳選の、美味しい中国茶を淹れていただけるのが楽しみ♪
1回目は、緑茶。
2回目は、白茶。
…ときて、3回目は青茶でした。青茶の代表といえば、烏龍茶。
2種類の烏龍茶をいただきました。飲み比べが楽しい!
中国茶でいう緑茶は、黄緑色。新緑の色。
それに対して青茶は、成熟した葉の、濃い緑色だそうです。
茶葉は語る。抽出した後の茶葉を広げてみると、いろんなことが分かります。
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お茶を嗜む醍醐味のひとつは、「出逢い」だと思っています。
お茶との出逢い。
人との出逢い。
この日、たまたま居合わせた男性のお客さま。
プーアール茶に惚れ込んでいらっしゃるそうで、高級プーアール茶を2種類買われて、なんとその場で開封してご馳走してくださいました。
いわゆる円盤型に固められたやつですね。
ひと言でいうと、「美味しかった」んですけれども…
いやーーーービックリしました!!!!
プーアールの概念が、ガラリと変わってしまいました!!
これまで飲んできたプーアールも、会社のお偉いさん宛ての手土産などでいただいたもので、決して粗悪なものではなかったはず。
私のイメージでは、プーアール茶って、独特の強い香りがして、お味も強くて、色は何回抽出しても真っ黒で…という感じ。
でも今回飲ませていただいたのは、ふたつとも全然違ったのです。
お味も香りもふんわりと優しくて、色は透き通った黄金色。
五感を研ぎ澄ませていただいておりましたし、お茶をゆっくり楽しむ雰囲気を壊したくなかったので、お写真は撮っていないのですが。
お茶の名さえもメモってません…すみません(;^_^A
飲み干した後の茶杯の残り香が、なんともフローラルで魅惑的。
坪内さん曰く、「インドのお香の香り」。
お茶自体はそんな香りは全くしないのに。不思議です。
それが、一煎目、ニ煎目、三煎目、四煎目…と杯が進むにつれ刻一刻と、お味も香りも、繊細に移り変わってゆくのです。
これこそ、教科書では決して学べない、生きた講義です。
円盤型に固められた茶葉自体も、年月を経て、どんどん変化していきます。
この子は、これからどんな風に変化して、どんなお茶になってゆくのか。
それは、オーナーだけが味わえる贅沢。
なんとも神秘的な世界ですね。
私の取り扱うメディカルハーブティーは、このような飲み方は基本的にいたしません。
もちろん同じ茶葉で何煎か淹れれば、風味もティーのお色も変化はしますが、身体のために成分をいただくことを主の目的としているので、基本的には一煎目でしっかり成分を抽出したものをいただきます。
茶葉も、経年したものではなく、できるだけ新鮮なものを使うのが鉄則です。
新鮮で上質なハーブティーを淹れて、心身のためにゆっくり時間をかけていただくのも良いですが、こんな風に雄大な歴史や、移りゆく変化を五感で楽しみながらいただくお茶もいいな。
プーアールの魅力、再発見です♡
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茶心居さんのお客さまは、そばにいるだけでワクワクするような、本当に素敵な方が多いんです。
以前にも上品でお洒落な女性と出逢い、谷川俊太郎さんの詩の朗読会にお誘いいただきました。
実は、うさぎ薬草のお客さまも、心が綺麗で素晴らしいお人柄の方ばかりです。
至らぬ点も多い私ですが、みなさま優しく見守ってくださいます。
(私が怖くて言えないのかな…いや、そんなことありませんよね??)
みなさま、とても丁寧な感想や、感謝の言葉をいっぱいいっぱいくださるんです。
本当に幸せなことです。
これからも、みなさまにワクワクしていただけるような、みなさまが自然と笑顔になれるようなティーを作り続けていきたいです。
谷川俊太郎さんの素晴らしいステージのもようはこちら↓
プーアールでいろいろアレンジ↓