青森『林檎のパート・ド・フリュイ』で楽しむ３種のペアリングティー

青森のお土産『林檎のパート・ド・フリュイ』をいただきました。
パート・ド・フリュイとは果物の果汁やピューレを使った、フルーツゼリーに似た砂糖菓子のこと。
新型コロナ感染症の影響で弘前さくらまつりや青森ねぶた祭などのお祭が軒並み中止となり、観光客が激減した青森県。売れ残ったりんごジュースやお土産のフードロスを救うため、星野リゾートさんが「もったいないプロジェクト」を立ち上げ、フレンチレストラン「Sonore」の岡亮佑総料理長のもとで商品化されました。

今日はこのステキなお菓子に、とっておきのティーをペアリングして楽しむよ～！

JAアオレンの3種類のりんごジュースの特性を生かして作り上げました。
左側から「黄色い林檎」「希望の雫」「あおもりねぶたレギュラー」の順に味わいが変わる様子をお楽しみください。

mimico

食べる順番まで指定されてるんだね☆

克弥さん

フレンチシェフの本気度を感じるぜ！

フレンチコースのように、そしてそれに合わせるワインのように、軽い口当たりから重いものへの変化を楽しむお菓子なのね…と勝手に解釈し、ドリンクもそれぞれの風味に合わせて3種類用意することにしました。

Contents

黄色い林檎 with 白ワイン風アイスティー
「希望の雫」with 赤ワイン風フルボディティー
「あおもりねぶたレギュラー」 with 薔薇香る紅茶ブレンド

黄色い林檎 with 白ワイン風アイスティー

最近ハマっているミクソロジーペアリングティー。
ハーブティーの枠を超えて、様々な食材やシロップなどを加えて作るノンアルコールカクテルのこと。料理に合わせてロジカルに味と香りを計算しながら作ります。
まずひとつめのパート・ド・フリュイ「黄色い林檎」には、白ワインを模したアイスティーを合わせました。

高級緑茶・玉露をベースに、ラベンダーやジャーマンカモミール、カルダモンといった華やかな香りのハーブと、あっさりめのドライフルーツで水出しします。

漬け込むこと2時間。それぞれの成分が抽出され、濁った琥珀色に。濾すと透明感が出ます。

仕上げには、パート・ド・フリュイにも使われているジュース「黄色い林檎」を香りづけ程度にしのばせました。

ティー自体はあっさりめのライトボディなので、この濃厚なジュースを加えることで重みをプラス。フードとドリンクのペアリングは、それぞれの甘さの強度を揃えてあげることがとても重要。パート・ド・フリュイとの甘さのバランス、ばっちりです☆

ラベンダーやカルダモンの爽やかな香りに、玉露とフルーツの甘さがほんのり効いて。
さっぱりと軽めで、最初の一杯に最適です。

ジャーマンカモミールの香りは「りんごのような」と形容されることが多く、フレッシュなものほど爽やかに香ります。この香りにはイライラや興奮を鎮める鎮静作用がありますよ。

mimico

ティーとお菓子のお色も合ってるね☆

克弥さん

我慢できずにかじっちゃってるけど(笑)

「希望の雫」with 赤ワイン風フルボディティー

ふたつめの「希望の雫」には、赤ワインをイメージした少し重めのアイスティーを。
ほうじ茶と紅茶をベースに、ハイビスカスやローズ、ローズヒップなどのハーブ、ドライフルーツのマンゴーとアプリコットをブレンド。これだけだと紅茶の渋味が前面に出るので、自家製ローズシロップを加えてローズの香りと甘味をつけ足して。
さらにクローブとローズマリーでちょっぴりアクセントをつけて、大人っぽく仕上げました。

ローズの渋味成分タンニンがプラスされるため、タンニンの含有量が少ない紅茶葉キャンディをチョイス。渋味がワインのそれを彷彿とさせます。
この渋味にハイビスカスの酸味とドライフルーツ＆ローズシロップの甘味が加わり、フルボディの赤ワインのように複雑で濃厚な味わいになりました。
ローズがふわりと香る、優雅なアイスティーです。

パート・ド・フリュイ「希望の雫」は少し甘味が重めの味わい。ティーもバランスを合わせることに注力しました。

克弥さん

ボーダーラインが可愛い～♡

「あおもりねぶたレギュラー」 with 薔薇香る紅茶ブレンド

最後の〆はホットハーブティーで。コース一番最後のデザートの場面を意識しました。
ベースには味・香りともバランスのとれた正統派の紅茶葉ディンブラを。青りんごに少し似た、甘くすっきりとした香りが特徴です。
このディンブラに、リンゴ科の梅花とローズをたっぷりとブレンド、そしてアクセントにローズマリーの清涼感をプラスしました。